「ハザードマップは見たことがあるけど、何を確認すればいいかわからない」というご相談をよくいただきます。地図の種類が多く、色の意味もわかりにくいですよね。ここでは、物件選びで実際に役立つ読み方を、Pike Crest Parkが現地調査で使っている視点からご説明します。
ハザードマップには3種類ある ¶
国土交通省のハザードマップポータルサイト(disaportal.gsi.go.jp)では、主に「洪水浸水想定区域」「土砂災害警戒区域」「液状化の可能性」の3種類を確認できます。それぞれリスクの性質が異なるため、一枚の地図だけを見て判断するのは危険です。物件の立地によって、どのリスクが特に重要かが変わります。丘陵地帯では土砂災害、低地や旧河川沿いでは洪水と液状化を重点的に確認してください。
洪水浸水想定区域の色の読み方 ¶
洪水浸水想定区域の地図では、色の濃さが浸水深を表しています。薄い黄色は0.5メートル未満、オレンジは0.5〜3メートル、濃い赤は3メートル以上です。0.5メートル未満でも、床下浸水の可能性があります。また、「計画規模」と「想定最大規模」の2種類があり、後者(より大きな雨を想定したもの)も必ず確認してください。近年の豪雨では、想定最大規模に近い降水量が観測されるケースが増えています。
土砂災害警戒区域とレッドゾーンの違い ¶
「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」は、土砂災害が発生した場合に建物が被害を受ける可能性がある区域です。「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」は、さらに危険度が高く、建物の構造規制や開発許可の制限があります。レッドゾーンに建物が含まれる場合、住宅ローンの審査で金融機関から追加書類を求められることがあります。購入前に必ず確認してください。
液状化リスクの確認方法 ¶
液状化は、地震の揺れによって地盤が液体のように流動する現象です。埋め立て地、旧河川沿い、砂質地盤の土地で発生しやすいとされています。各都道府県が公開している「液状化危険度マップ」を確認し、「危険性が高い」「危険性がある」に該当する場合は、地盤調査報告書(スウェーデン式サウンディング試験の結果)を売主に開示してもらうことをお勧めします。
ハザードマップだけで判断しないために ¶
ハザードマップはあくまで行政が公開している広域的な情報です。個別の敷地の地盤状況は、地盤調査をしないとわかりません。また、ハザードマップの更新頻度は自治体によって異なり、最新の情報が反映されていない場合もあります。Pike Crest Parkでは、物件のご案内時に必ずハザードマップを一緒に確認し、疑問点があれば市区町村の窓口に問い合わせることもお手伝いしています。
ハザードマップは、物件を「買わない理由」を探すためではなく、「どんなリスクがあるかを知った上で選ぶ」ための道具です。一緒に確認しながら物件を見たい方は、ご連絡ください。